神社の建築様式
神社建築というのも、いろいろあって面白いです。
ボクがネタ本にしている「面白いほどよくわかる日本の神社―その発祥と日本の神々、名社・古社百社がよくわかる」(日本文芸社)では、7つのスタイルを主な様式として紹介されています。
建築様式といっても本殿はなかなか全容を見ることはできないので、参考になるかはどうかは、不明です。
書き起こしてみたので、参拝のご参考に。
以下、各様式のプチ解説をしています。
神明造

神明(しんめい)という名の通り、天照大神を祀るお宮でよく見られる形式です。
もちろん、代表は伊勢神宮。内宮・外宮の本殿は、そっくり同じ形式で模倣することは、トテツモナく畏れ多いということで、唯一神明造とも呼ばれています。
弥生時代ごろから見られる高床式倉庫から発展した建築様式だろうということで、列島に伝わる建築様式の中でももっとも古いものの一つだといわれています。
堀立柱で、切妻造平入り(屋根のひさしのある面から入る)。屋根に千木と堅魚木をのせられています。
大社造

出雲大社などに代表される大社造も、日本でもっとも古い建築様式の一つだとされています。出雲大社の現在の社殿は江戸時代に再建されたもの。古代には高さ48メートルという高層建築だったという伝承がありますが、2004年の境内の発掘で太さ3メートルの柱跡が確認され、史実だった可能性がぐっと高まっています。
古代の宮殿が発展したものでは? とされています。
切妻造妻入(側面に入り口がある)で、千木・堅魚木がある。もともとは堀立柱だったが、現在は礎石の上に柱が立っています。
住吉造
神明造・大社造とともに、最古の神社建築様式といわれています。
住吉大社(大阪)や住吉神社(博多)の本殿などが代表的です。大嘗祭のときに建てられる建物にも似ているそうで、古代祭祀との関わりもありそうです。
切妻妻入りで千木・堅魚木を持つ。社殿内部が2室に分かれるのが構造的な特徴で、神明・大社造が白木のままであるのに対し、丹塗りにされている。建物の周りを玉垣で囲むことが通例。
流造

全国でもっとも多い形式のが流造です。
神明造の発展形で、屋根に優美な曲線が用いられるのが特徴。
上賀茂神社(京都)などが代表的な本殿。流造の系統として、厳島神社の両流造、八幡造などが分類されています。
切妻平入のひさしを前に延長した形。最大の特徴は井桁に組んだ土台を持つとことで、もともとは神籬(ひもろぎ)のように移動していた名残だといわれています。
八幡造

前後2棟の建物を連結して、1つの建物にしたのが八幡造。
宇佐神宮の本殿は国宝で、八幡造の発祥といわれています。
切妻平入の建物を前後につけた建物。
前の建物を前殿(外殿)、後ろの建物を後殿(内殿)といい、両殿とも本殿。
神さまは昼は外殿、夜は内殿に移動するといわれています。 両殿の間に、金樋があり、個人的には気になるところです。
春日造

寺院建築の影響を受けているという春日造。
奈良の春日大社を代表に、全国で見られる様式です。障子があるのは、寺院ぽいです。
切妻妻入りの正面にひさしをつけて、屋根にそりをもたせたもの。土台があり、流造と同様に、移動を前提とした社殿だといわれる。
日吉造

滋賀県大津市の日吉大社の本殿だけに見られる様式だそうです。
屋根の形が独特です。お寺のよう。日吉大社は比叡山の守護神だからでしょうか。このお社特有の様式だそうで、ほかでは見ることができない。
いつしか、日吉大社に参拝する機会があった時に、とくと拝みたいと思います。
切妻平入の正面と側面にひさしをつけた形。背後は軒が切り落とされたようになっているのが特徴。





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