神社建築概要
神社建築の主な名称
神社巡りの楽しみの一つは、神社建築の違いを楽しむことです。
建築様式も鳥居のように、大まかな分類ができ「●●造」という名称でカテゴライズできるんですが、その前に、神社建築のパーツの名前をおおよそ頭に入れていた方が分かりやすいかと。
建築に特徴のある神社には、解説の看板が設置されている場合もありますが、例えば、高見神社(北九州市八幡東区)のHPの神社建築の解説を読んでみると…。
本殿は平流れ造りで、垂木は本繁割四軒で浜床祝詞舎にいたる屋根坪は建坪の六倍となっており、鬼高八尺千木十五尺、鰹木径二尺五本の大きさです。妻には二貫の上に九尺の扠首束があり、全面笈形彫刻がなされています(高見神社の建築物より抜粋)
とても丁寧に記述されているし、難しい単語の上にポイントを乗せると読みがなが表示されて、なかなか親切なのですが、それでもボクはこの文章を「立派な建物です」と頭の中でオートマティックに要約してしまいました。
情報はあるのに、解析できないのは悲しいじゃないですか。モッタイナイ。
逆に、文字情報はなくても、神社の形からいろいろな情報を読み取れるようになるのですから、スンバらしいですね。
というわけで神社建築の主なパーツをまとめてみました。が、すでに高見神社の抜粋文章に登場する単語すらカバーできていません。例えば「本繁割」(部材の組み方)とか、扠首束(さすづか)などは、各自調査でお願いします。
知らない単語が10あるのと、それが5まで減った場合とでは、文章の取っ付きが全然変わってくると思いますよ。
おまけとして屋根のつくり
神社建築について調べていると、妻入りとか入母屋とか、そんな言葉がヒンパンに出現しました。
建築物の特徴を、屋根の形で分類するやり方もあるみたいです。その中でも寺社建築に良く登場するものをピックアップ。
開いた本をかぶせたような「切妻造」が基本中の基本。古い形式の神社だといわれています。
神社建築にはほとんど採用されないのは、2枚の長方形と2枚の三角形を合わせた「寄棟造」。それぞれの屋根を「切妻屋根」「寄棟屋根」と呼ぶそうです。
寄棟屋根の上に、切妻屋根をポンっとおいたら「入母屋造」。入母屋造は神社建築に良く用いられています。
入母屋屋根の中でも、段差があって屋根の斜面が連続していない(上部の切妻屋根にひさしがついてたり)ものは錣屋根などと呼ぶようです。
建物の棟の短い辺のこと、あるいは切妻造の屋根に三角形に切り取られた部分(上の図では「破風」としています)を「妻」といいますが、神社の本殿には基本的には「妻」がないといけないらしいです。
長い辺の方は「平」で、入り口が「妻」にあるか「平」にあるかということで、「妻入」とか「平入」とかいう分類もあります。神社建築の特徴については、系統別に分けて解説する時に改めて。
ちなみに、ページトップのイラストは「大社造」の神社で、掘建柱・切妻造・妻入の構造を特徴としています。













