七十二踏み目 若宮神社
| 若宮神社
●所在地 |
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豊玉毘売が鎮座
国体道路沿い、天神西通りにつながる三叉路のさきに、若宮神社がある。今泉に神社があるのは分かっている。けれど探すと、見つけられない。そんな感じの不思議な存在感のある神さまだ。
若宮神社といえば、八幡神さま系のお社だと相場が決まっているものだが、銀色の由緒書きを見てみると、この若宮神社のご祭神は豊玉毘売命さんだ。記紀神話では豊玉毘売は山幸彦(火遠理命)と結婚して、鵜茅不合葺命(うがやふきあえずのみこと)を生んだ。鵜茅不合葺命は神武天皇の父親。初代天皇の祖母さんである。
豊玉毘売は海神である綿津見神の娘で、山幸彦が兄の海幸彦の釣り針を探しに海を彷徨ったとき、海神の宮殿で見初めた姫と結婚した。浦島太郎と乙姫さんのようですね。
山幸は海幸を、干珠と満珠を駆使してこらしめて、天孫族の後継者となった。山幸彦は豊玉毘売を嫁に迎えて、末永く幸せに(580年生きたといわれる)暮らすはずだったが…。
やがて両者は赤ちゃん(鵜茅不合葺命のこと)を授かった。豊玉毘売は「天孫を(実家のある)海原で生むわけにはいかない」と海辺に産殿を築いた。その時毘売は「異郷のものは、お産のときに、本来の姿に戻って出産するのです。恥ずかしいから見ないでね」と山幸彦に懇願するが、やっぱりのぞいてしまう。

遠い先祖のイザナギさんも「見るなのタブー」をあっさり破って、妻イザナミの腐乱した姿を見てしまったが、山幸が見たのは八尋鮫(わに)に化身して、這ってうねうねする豊玉毘売の姿だった。
鮫という字があてられているものの、サメでもワニでもなく、ウミヘビや龍のようなものだったらしい。毘売は恥ずかしくて、海の向こうに帰っていった。山幸彦の話が、古事記の上つ巻最後のエピソードである。
出産は安産だったかもしれないけれど、子育てはしていない豊玉毘売は、異郷に残した息子のことを終生忘れられなかったのだろう。そのつらい思いと、我が子に向けらないあふれる母性にすがろうと、豊玉毘売は安産と子育ての神さまとして祀られているのだろう。
それにしても、女性はお産のときは本性を現すもんなんだなぁ。いずれそんなシーンを見ることがあるのだろうか? 想像するとコワい。











[...] 拝殿に向かい、高祖神社の開運と感謝を告げ(ボクは最近このような参拝をさせていただいている)て、中をのぞき込むと、彦火々出見尊を主座に、玉依姫命、息長足比女命が左右にお祭りされている様子が分かる。 彦火々出見尊は山幸彦、玉依姫命はその妻。詳しくは(いやダラダラとか)、ココやココ、ココで書いているので省略するが、山幸彦の神話は海洋系の人々と山(農耕)系の人々の融和の物語だ。 [...]
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