七十六踏み目 恵比寿神社
| 恵美須神社
●所在地 |
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浦が消えた伊崎
福岡市中央区伊崎に、恵比寿さまがいらっしゃるということで、住所をたよりに出かけてみた。
伊崎という地名は、西公園(荒戸山)の西側にある地名だ。埋め立てられ、北西に陸地が広がっているが、ここがシーフロントだった。
昭和36年の福岡市の地図を見ると、荒戸山が海にせり出しているのがわかる。
恵比寿さまは、現世の福を授ける「福の神」だ。エビスの由来は定かではないが、古代エビスやエミシは異人のことを指していたから、現実的な世間ではなく、異郷や異界から福を運んでくる超能力がある神さまをそう呼ぶようになったといわれている。
古事記や日本書紀などに登場する神話の神さまではないのも、恵比寿さまの特徴だ。市井や村落社会から派生して、全国津々浦々で信心され、おまけに七福神の代表的な神さまになった、ボクたちの神さま=ピープルズ・ゴッドなのだ。
海からもたらされる富といえば何よりも漁獲である。
「伊崎」から少々離れるが、伊崎漁港がある。漁船を係留する埠頭の付け根、海辺の遊歩道のところに恵比寿神社が鎮座している。伊崎はもともと伊崎浦という地名だったそうだが、潮流の変化による砂浜の減少、海水汚染などで「浦」の性格がなくなったため、浦をとって「伊崎」に落ち着いた。
伊崎のそもそもは、江戸時代のはじめ、長門国浪人の石井六兵衛がこの地に移り住み、漁村をきずき、そのときに故郷の地名にちなんで「伊崎浦」と名付けたことから。
福岡もそうだったが、地名の移植があったところをみると、この辺りはよほどの寒村だったのか。あるいは、福岡城築城の際に開かれた新開地だったのか。
本家伊崎は、今日でいうJR下関駅から歩いて10分足らずに「伊崎町」として今もあり、山口県漁連など、水産関係の会社が多い。
福岡の伊崎はというと、大正中期までは百道まで美しい砂浜が続き百道松原と呼ばれた。浦ではタイやサワラなどの磯引漁も盛んだったという。今では、住宅街ですね。
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