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八十八踏み目 幣立神宮

26 4月 2009 3 Comments
弊立神宮

●所在地
熊本県上益城郡山都町大野712
●ご祭神
神漏岐命・神漏美命・ 大宇宙大和神・天御中主大神・天照大神・神代七世の大神・天神七代の大神・地神五代の大神・五色神
●ご利益

行ってみれば分かる。人それぞれに。

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九州のへそ

heitate12 幣立神宮。ボクの知る限りでは、聖地としてはもっとも新しく世に出たお社だ。
 場所は、熊本と宮崎の県境。かつては蘇陽町とよばれた現山都町にある。阿蘇から高千穂へ向かういくつかの動線から少し外れたところにあるが、近年は阿蘇や高千穂観光とセットで訪れる人も多い。
 蘇陽町は地図上では九州島のほぼ中央にあり、「九州のへそ」を観光キャッチフレーズにしていたこともあった。

 ボクは阿蘇こそ九州の象徴だと信じている。世界最大のカルデラで、雄大な外輪山と御仏や神さまの姿にもたとえられる阿蘇五岳。人の手で保たれてきた草原風景。江戸時代は独自の山岳信仰が栄えていたのだが、今やその歴史の片鱗に触れることすら難しい。
 
 阿蘇山は30万年前から9万前にかけて4回の大規模な噴火があったとされる。
 特に9万年前の4回目の噴火は特に凄まじく、火砕流は山口県まで流れ、火山灰は北海道や中国大陸にまでふった。余談だが、関門海峡は地続きだったという伝説がある。大噴火の時、赤間関は溶岩流で塞がれていたのかもしれない。

 噴火によって吹き飛ぶまでは富士山よりも遥かに巨大な列島でもっとも高い山だった。
 その山が吹き飛ぶほどの大噴火。その時代、すでに人類は九州に住んでいたはずだから、我々のご先祖さまは、その噴火を見ていたはず。その時のイメージが語り継がれていたとしてもおかしくない。

 阿蘇神社を中心に、阿蘇地方では記紀神話とは別の「阿蘇神話」ともいうべき物語が伝わっている。
 かつては阿蘇のカルデラは巨大な湖だった。東征を終えた神武天皇に派遣された健磐龍命(たけいわたつのみこと)が、立野の地を蹴破って水を流して平野にした、というような阿蘇の国造神話が有名。阿蘇というシンボルが強烈なだけに、信心する人たちが神話を絶やさなかった。
 かつてはこのような「オレたちの神話」が各地にあった。

 幣立神宮は、阿蘇神話とはまた違う神話が残っている。いにしえの口伝の神話のように体系化されてはいない(あえてしていないような気もする)ため、聞いた人見た人に与えるイメージはかえって強烈だ。
 その神話によると、幣立神宮のある地は、九州ばかりではなく“地球のへそ”なのだ。

高天原の日の宮

 幣立神宮は、神社好きの人はもちろん、ニューエイジな方々の間でも高名で、それが一般にも浸透してきた。
 行ってみたら分かる。
 アクセスがそれほど良くないにも関わらず、霊験あらたかで、多くの参拝客を集めているのは、やっぱり何かがあるのだと思わざるを得ない。
 今はもう沈静化してしまった感もあるスピリチュアルブームで、脚光を浴びた聖地の一つだ。ボクが訪れたのは休日の午後4時くらい。そんな時間帯でも、チラホラと参拝客を見かけた。

 道路脇にある看板がふるっていた。「高天原 日の宮 幣立神宮」。
 高天原といえば、記紀神話では神々の故地。古事記では高天原に天之御中主大神が突如表れたことで、天地開闢する。天地を地球とするか宇宙とするかでニュアンスは変わってくるが、ともかく、高天原は人知の及ばない場所である。
 それがここ、とでもいわんばかりだ。
 

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 急な石段を上って行くと、脇は緑。木立の木々はすっくと天頂に伸び、空を支えているように高かった。枝振りが面白い木ばかりで、ただならぬ気配が漂っているのは確かだ。
 波動とかそういうものにはちと不感症気味(ということにしておく)のボクだが、ズンと体が重く、指先がビリビリくるのは感じた。
 
 石段のいただきに、チラリと拝殿が見えてきた。
 


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