一〇〇踏み目 桜井神社
| 桜井神社
●所在地 福岡県糸島郡志摩町桜井4227 |
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ご神域に住んでいます
桜井二見ヶ浦は福岡県の名勝で、砂浜に大小の岩が並んでいて、いつも潮騒に洗われている。沖合150メートルのほどの所に高さ11.8メートルの夫岩、高さ11.2mの婦岩が屹立する。注連縄が張られた北崎花崗閃緑岩で構成された夫婦岩の前には、白い鳥居が建っていて、明らかにご神域であることを物語っている。が、鳥居を立てようと考えた人は、この素の景色を見て「神」を感じた。だから、鳥居を建てた。
ボクこと、サイト管理人のタカノタツヤは、昨年秋に糸島郡志摩町に引っ越した。オリンピック開催なみの久しぶりの海水浴で桜井二見ヶ浦に訪れ、現居住地から歩いて5分ほどのところの家の住居者を募集していることを知った。
この後海に戻り、夫婦岩から飛び込んで、居を移すことを決めた。禊祓をしたのだろう。
二見ヶ浦の夫婦岩は、桜井神社の宇良宮(うらのみや)のご神体で、この一体は外苑に当たる。夫婦岩から数百メートル離れたところに、海に臨む石鳥居が建つ。ボクはご神域のうちに住んでいる、と考えると、帰巣本能が働く。が、八万社の神社があるこの列島は、実は全土がご神域だ、とボクは思う。
夫婦岩の鳥居は、桜井型神明造両袖構という独特の型で、平成9(1997)年に前面塗り替え修復がされたとか。
毎年5月の大潮の時には氏子により、長さ30メートル、重さ約1トンの大注連縄を掛ける「夫婦岩大注連縄掛祭」が行われる。2009年は、4月26日に開催されたとのことだが、ボクはウカツにもそのこと知らずに普通に仕事に出かけていた。土地になじむには、3年かかるというが、まさにそんな風。ご近所の神社に行くのは、土地になじむ最良の方法の一つだと思う。
大注連縄には、祈願書をないこむそうだ。来年こそは、と捲土重来を期する。
朝日の伊勢二見ヶ浦に、夕日の桜井二見ヶ浦
宇良宮では、神事ではないが、もう一つクライマックスがある。
二見ヶ浦・夫婦岩は全国に数カ所ある。もっとも有名なのは、伊勢のそれだろう。夫岩は猿田彦神の化身(確か貝に足を挟まれてしまった)で、後を追った妻である天鈿女命(あめのうずめ)が婦岩になったという伝説がある。
伊勢の二見ヶ浦は、夏至の朝日が夫婦岩の真ん中から上ることで知られている。岩戸開きだ。伊勢と同様に全国の二見ヶ浦は朝日とともに語られる景勝地であるが、桜井二見ヶ浦だけは、夏至の夕日が真ん中に沈む。
伊勢から上った朝日が、桜井に沈む。北部九州と近畿には、地名相似といって、同じもしくは非常に似た地名が、ほぼ同じ位置関係で並んでいる。伊勢・志摩という呼び方もあるが、こっちは怡土・志摩だ。古代、西から東へ、例えば神武東征のような、征服とか国の引っ越しみたいなことがあり、じっくりと時間をかけて移動した名残ではないか、という説もある。人は新天地に、故地の名前をつけるものだ。“福岡”がそうであるように。
糸島半島は古代史の重要な舞台であることは先日記したが、東と西の二見ヶ浦には、そこんところを解くカギがあるのかもしれない。
夏至の日の入りは、神事ではないものの多くの人でにぎわうらしい。ボクは伊勢の二見ヶ浦は見たことがないけれど、桜井二見ヶ浦の夫婦岩の方がずっと大きいという。今年の夏至の日は、よほどの用事がない限り晴れたら、志摩を出ないことにする。















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