一〇〇踏み目 桜井神社
県の重要文化財ばかり
桜井付近の道はすべて桜井神社につながっている。
と思えるほど、付近には「桜井神社へ」と書かれた看板が多い。ご神域は三方を山に囲まれた、ちょっとした高台にあり、細い道をたどってご神域へ。
駐車場から鳥居をくぐると、御神橋。石造りの太鼓橋で、渡るだけでは気づかないが、横から見ると構造が面白い。江戸時代初期の建造で、珍しい。普通太鼓橋や眼鏡橋は、石材の組み合わせで重力を分散して架けるもの。ここの橋は、真ん中につっかえ棒がある。計算をミスったようだ。県指定史跡。
桜井神社を始めた参拝した時に、おやっ? と思ったのは、参道と社殿が正面を向いていないこと。向かって右手に楼門があり、その奥に社殿があるのだ。宇佐神宮もそんな造りで、あまり例がないのではないか、と思う。
楼門は、見上げるほどに大きく、24mmの広角レンズに収まらないほどワイド。銅葺きの屋根は鳳凰が羽を広げたかのよう。張られた幕に、桜をアレンジした家紋を見ることができる。
拝殿は銅葺き、本殿は桧皮葺の三間社流造で、どちらも県の重要文化財だ。拝殿には絵馬が所狭しと飾られている。眺めていると、夫婦岩の写真や絵の絵馬が多いことに気づく。そういえば、ゴールデンウィークごろから桜井二見ヶ浦は見物客がとても多くて、夜はラーメンの車両販売も出没するほどだったが、桜井神社は静かなもの。宇良宮に行ったら桜井神社にも参拝しないと。
お伊勢参りだって、外宮のあと内宮に参拝して完了なのだから。
桜井神社の興味深いところは、本殿の背後にすぐ奥宮の岩戸神社があること。岩戸神社の本殿は、古墳の石室である。まさに岩戸。古墳の石室が神社となっているのは、身近なところでいうと宮地嶽神社が、そう。
楼門、拝殿は塗料がはがれて、いい感じのわびた風情になっているのに対し、本殿の岩戸神社に面した方は復元して極彩色。改めて見ると、全体に豪華な装飾が施されているのに気づくだろう。
岩戸神社の岩戸は、普段は閉じられているが、オープンになるときがある。桜井神社独自の祭礼法と関連があり、次項以降で詳しくご紹介する。
















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