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一〇五踏み目 富貴寺

9 6月 2009 One Comment
富貴寺

●所在地 大分県豊後高田市田染蕗2395
●ご本尊 阿弥陀如来
●ご利益 光あれ

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九州最古の木造建築物

fukiji02 富貴寺といえば、やっぱり富貴寺大堂だろう。建物は、平安時代末の建築物といわれ、九州最古の木造建築物で、もう国宝。
 平等院鳳凰堂、中尊寺金色堂と並び、日本三大阿弥陀堂に数えられている。
 もう、こういう能書きを聞いただけで、ありがたや、ありがたや。

 富貴寺はずっと以前から行ってみたいと思っていたお寺だった。
 新緑とツツジの淡いピンクに彩られて、いい季節に訪れることができた。ありがたや、ありがたや。

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 三門には千社札がペタペタ。このシールはいたずらではなく、れっきとした奉納品だ。三門は国宝とか文化財ではないものの、こういった形で気軽に札の奉納ができることができるのに、あらためて驚く。
 千社札を今度つくってみよう。チャンスがあれば奉納してみたい。神社やお寺に自分の名前が掲げられるのは、きっと喜ばしいことだ。特に中央に掲げてあった千社札の額は、カラフルでオモシロかった。

 三門では仁王さまがお守りくださっているが、ここんちの仁王さんの顔はいいねぇ。特に「吽」の人。「吽」ではなく「ムムム」だ。風雨に洗われた結果か、ハンナ・バーバラプロダクションのアニメに出てきそうな人相いや仏相になっている。「阿」の人は、ガーゴイルっぽい。

モノクロームな極楽浄土

 国宝で、三大阿弥陀堂の富貴寺大堂は、スクッと優美に建っていた。
 平安様式ってなんだなんだ? と思いながら、10円玉を取り出す。貨幣に刻まれた平等院鳳凰堂のレリーフと見比べて「なるほどね」などと、つぶやいてみたけれど、何が分かったというわけでもない。

 この日は地元の方にご案内いただいたが、その方が幼少のころというから50年ほど前までは、大堂にガキンチョが潜り込んで、かけずり回って遊んでいたらしい。
 外観は、ちっとばかし地味だが、中に安置されている本尊、壁画はすばらしい。
 堂内撮影禁止なので、もちろん写真はゴニョゴニョゴニョだが、阿弥陀さまの表情は悟っちまっている。壁画の色は褪色していて、白いカビのようだが、丹念に絵をつなげていくと、隠された極楽浄土が浮かび上がってくる。

fukiji03 ボクらにはもう、極彩色な極楽浄土は必要としなくなったのかもしれない。現代では「極楽浄土に行きたい」というのが望みではなく、この世をオモシロオカシク生きていくことが、大願成就なのだ。
 だとしたら、ボクらの望む極楽は、短絡的であまり美しくない。

 「おんあみりたていせいからうん」。阿弥陀さまの真言を唱えて手を合わせる。仏さまの平安を祈願する。
 写真なしでは、このサイトが地味すぎるので、大分県立歴史博物館で復元されていた富貴寺大堂の往時の姿を掲載する。キンキラすぎて、ちょっと鼻白んでしまうが、これはライティングが悪い。
 もっと薄暗い光、あるいは灯明に照らされた黄金ほど艶っぽい光はない。あと、復元阿弥陀像は満腹になった幼児のよう。ちょっと惜しい復元展示だった。


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One Comment »

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