ご近所神社、大事だよな。
先日「教えて!」シリーズがスタートした。
ボクは普段でも、出張先でも、用件が終わるとそこら辺りを歩き回る習癖がある。
商店街を歩いて、シャッターが閉じている店を数えたり。用品店をのぞいて、思わぬ取り合わせの商品群を見てうっとりしたあげく、亀の子たわしとキリン印マッチ(徳用)を買ったり。高校生がたむろしているお好み焼き屋さんに入ったり。スーパーに並んでいる醤油や砂糖の銘柄をチェックしたり(地方によって銘柄は全然違うし、味も違う)。
ボクは師匠から「民俗ライター」なる称号をいただいているが、そうやって眺めたものの記録を取る習癖が無いから困ったものだ。全部記憶の引き出しにしまい込まれて、布団に潜り込んだ瞬間に思い出したりして、ニヤッとしてしまう程度にしか役に立たない。
ボクの見聞きしたものは役に立たない情報は、デッドストックになってしまう確率が高い。もうちょっとこまめな人になるのが、近ごろの目標です。
そんな感じで歩き回っていると、土地の鎮守さん、守り神さんという、昔からそこにおわす存在と遭遇する。お参りした神社の境内が掃き清められていたり、お地蔵さまのおべべが真新しかったり、お供えの花が瑞々しいと、道ばたでお金を拾うよりも豊かな気分になってしまう。
「お百度ットコム」は本来、ボクのそんな豊かな気分をおすそ分けするような気持ちで書き始めたものだった。
思いつき、あるいはとっさの参拝が多いボクは、必至にいろいろ調べ、分からない場合は「切り口」で逃げながら「お百度ットコム」を書き続けているわけだが、この連載を読んでいただいている方には、ボクが「ものすごく神社に詳しい」という好意的な誤解を抱いてくださる方も多い。
でも、ボクは記録を取らない民俗ライターである。書いた端から忘れていくのである、悲しいかな。
「いい神社があったら教えてください」とか「ここは参拝しておいた方がいいという、神社を教えてください」などと質問されて、しどろもどろになり、つい最近更新した神社の名前か、参拝した神社の名を挙げて、なんだか大変申し訳ない気分になる。
ただ、やっぱり一番好きな神社というか、身近に感じるのは、現在居住しているエリアの産土神である、桜井神社さんだ。1年ほど前まで、南区大楠に住んでいたため、その時は氏神さまである住吉神社さんに折りに触れて参拝していた。
だから、どこの神社にお詣りしたらいい? と聞かれた場合のボクの答えは、「至近のお宮に行った方がいい」という面白みのないものになってしまう…。
でも、住吉神社の高野権禰宜にお話をうかがっていると、ボクの答えはあながち的外れではないことが分かった。
毎日、通勤通学途中に、ご近所神社にちょいと立ち寄って、神さまに感謝と今日の無事をお願いする。多少の遠回りなら、運動になるから毎朝の神社参拝は、健康増進にもよい。「歩け歩け運動」なんてのもあるから、厚労省や文科省(体育)が毎日参拝を推奨してもいいほどだと思う。
というボクは、自宅から赤目号(原チャリ)にまたがり、車上から二見ヶ浦の夫婦岩に向かってペコリと頭を下げるのみ。時々、赤目号を止めて、メットを脱いで二拝二拍手一拝する場合もあるけれど。歩いて5、6分のところにあるのだから、毎日散歩がてら拝礼したら気持ちいいだろうなぁ、と思うが…、いや、なるだけそうすべきだな。そうしよう。
「教えて!」シリーズは、神職の方ばかりではなく、地域の氏子の方とか、郷土史を研究している方とか、いろいろな方にお話を聞いて、神社や地域やコミュニティや自分との、面白い付き合い方を探っていくコーナーにしていこうと思います。










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