2009/09/25

教えて! 神主さん vol.1 後編 住吉神社の高野権禰宜さん

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 前編では、神社参拝についての心構え、みたいなものを教えていただきました。後編は「筑前一之宮住吉神社」について、由来や伝説について聞いてみました。
 住吉さんがますます身近になったんじゃないかっ。そう感じました。

<<前編はこちら

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ーー 博多の住吉神社は、全国にある住吉神社の元宮といわれていますよね。大阪や下関にも住吉神社がありますが、それよりも古く、最初に住吉の神さまが鎮座された場所ということですよね。

高野権禰宜
_igp0266 そういわれていますね。 それぞれの神社に、由緒があります。
よく「創建はいつですか?」と質問されますが、創建が分かる神社と分からない神社があります。ちなみに当社は不明です。しかし鎮座にあたっては最も清らかな場所に建立されたことはどの神社も間違いないと思います。
 現在、住吉の神様をお祀りしている神社は全国に2129社あります。当社は「住吉の最初の神社」と云われており、古書にも「日本第一住吉宮」や「住吉本社」などと記されています。
 文献では、日本書紀の天平9年(737年)の所に「筑紫住吉宮外4社に奉幣使を遣わし云々」という文が出てきます。このことから、その当時になんらかの建物があったと思われます。その建物がどのような建物であったかは定かではないですが、建立していたことは事実ですね。

ーー それでも、もう1200年以上前にはあったんですね…。
 ボクは、基本的に「由緒」や地元の「言い伝え」はホントだと考えています。天岩戸伝説も、高千穂が有名ですが、調べてみると全国各地にあって、それこそ那珂川町にもありますし。調べれば調べるほど、分からなくなって、どれがホントだと白黒つけるのは、そんなに意味がないんじゃないかな、全部ホントだと思った方が、出かけた時に素直に感じられていいなぁ、と思うようになりました。

高野権禰宜
 神社自体がミステリアスで、いろいろと推測したりすることが面白さの一つだと思いますよ。

ーー ところで、住吉神社には、スゴい“お宝”みたいなものは残っていないんですか?

高野権禰宜
takano01 そうですね。まず、当社の本殿は「住吉造」(仏教伝来以前の列島にあった建築様式を伝えているといわれる)ということで、国の重要文化財になっています。
 あと「博多古図」。これは明治時代に氏子の方から奉納されたんですが、福岡博多の昔の姿を伝える図として、とても貴重です。
 さらに後花園天皇が奉納された勅松花和歌集や発掘された銅矛や銅戈などです。
 それに、福岡市の文化財に指定されている能楽殿も、貴重な建物ですね。
 

 ーー とても古くから住吉神社はあるということですが、昔からこういう形だったんでしょうか?

高野権禰宜
 うーん、そこも難しいところですね。たしかに本殿は、1600年代(1623年)に再建されたものです。
 住吉神は、底筒男神(そこつつのをのかみ)、中筒男神(なかつつのをのかみ)、表筒男神(うわつつのをのかみ)の三柱です。大阪の住吉大社は三柱と息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと=神功皇后)と合わせて四つの本殿がありますが、当社も以前は本殿が三つあったと云われています。
 

住吉造は仏教伝来前の日本建築様式を伝えるといわれている。図は、一般的な住吉造の模式図で、住吉神社の本殿とは若干異なる部分もあるかもしれません

住吉造は仏教伝来前の日本建築様式を伝えるといわれている。図は、一般的な住吉造の模式図で、住吉神社の本殿とは若干異なる部分もあるかもしれません


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コメント

  1. 高宮在住です より: 2009 年 9 月 26 日 07:37

    こんにちは。
    住吉神社の高野さんのお話、第2回目も楽しく読みました。
    1200年も歴史あったんですね・・ビックリです。
    普段あたり前のようにそこら辺にあるもので、触れられるもので、
    こんなに歴史あるものって他にあるでしょうか?
    1200前を創造して境内に立つとどんな気分でしょう。
    「1200年」という言葉ひとつでも、どんどん想像しちゃいました。
    やっぱり神社ってすごいかも。

    高野さんのお話では、氏神様のお話がいちばん記憶に残りました。
    ご先祖でもないのに、
    そこに住んでるだけで守り神と呼べる、守っていただける神様がいる。
    ありがたいことですね。
    神様はとても偉い方ですが、
    神様との関係は現世での他者との関係にも通じる気がしました。

  2. 高野 龍也 より: 2009 年 9 月 28 日 02:01

    高宮在住ですさん。
    コメントありがとうございます。

    語り継がれていることで、ボクたちが知らないことがたくさんあるんですよね。
    これから、いろいろな神社関係の方にお話をうかがって、もっと充実させたいです。

    強もみなさまが佳き日でありますように。

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