一二七踏み目 須賀神社
| 須賀神社
●所在地 北九州市八幡西区木屋瀬 |
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木屋瀬宿900m
JR八幡駅から筑豊電鉄に乗り換えると、いきなりローカル列車の雰囲気に浸れる。
ボクが3歳くらいの時に、福岡市内から市電は消えてしまったけれど、思いのほか家屋のそばを通る筑豊電鉄の軌道は、かすかに残る車窓の風景を思い起こさせる。
木屋瀬は小倉は常葉橋を起点とする長崎街道にある、いわゆる筑前六宿の一つで、中でも当時の風情が色濃く残る。
宿場街の長さは延べ900メートルほど。記念館や一般開放された商家などをつぶさに訪ね歩いても半日もあれば、一通りは体感できる。
宿場町は旅人や大名行列が宿泊するから、いろいろな機能がギュッとコンパクトに集まっていて、面白い。宿泊施設や金融や運搬・流通。そこに従事する人の教育機関。そしてセクシャルな意味も含めての娯楽や文化芸術。何よりも、そこに住まう人たちの住居と商いの場。
何かに特化した街よりも、ボクはいろんなものが凝縮されたカタマリの方が、やっぱり見ていて面白い。観光地化されきった宿場町では、そのカタマリ感が薄れてしまって、物足りなく感じてしまう。
木屋瀬にも古民家を改装した飲食店などもあったりするが、ほかの“宿場町観光地”に比べると、押し出しがにぎにぎしくなく、いかにも“そのまま”を感じさせるので、ボクは好きだ。一度住んでみたいほど。
さて、その宿場町の鎮守が須賀神社だ。
須賀神社と名のつくお宮の主祭神は基本的に素戔男尊(須佐之男命)だ。
社名の由来はこう。
素戔男尊が八岐大蛇を退治し、生け贄に差し出されたクシナダヒメを救って妻にし、出雲の国の須賀というところにやってきた。その時尊は「吾此地に来て、我が御心すがすがし」と声をもらし、そこにお宮を建てた。須賀という地名もおそらく後付けなのだろう。
神さまが感じるほどのスガスガシさってどんなもの? その境地を味わってみたいものだが、今の言葉でいえば「パワースポット」みたいなものか。
「自分がスガスガしいと感じられれば、そこがパワースポットだぞ」。
壮絶な姉弟喧嘩のすえ、神々住まう高天原を追放された素戔男尊の感想だけに、そうおっしゃっているような気がしてならない。
明治以前は、木屋瀬の須賀神社は「祇園社」と呼ばわれていたらしい。博多祇園山笠と同じように初夏には曳山を引く「筑前木屋瀬祇園祭」が開催される。須賀神社の前には、山笠会館もあって、そこそこ盛んに行われているようだ。
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