一二九踏み目 櫛田神社
| 櫛田神社
●所在地 福岡市博多区上川端町1-41 |
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博多の総鎮守


「お櫛田さん」と地元では親しまれ、全国に名高い博多祇園山笠のスタート地点としても有名な櫛田神社さん。
祇園・中洲方面に出かけると、時間さえあれば立ち寄るようにしているが、いつ参拝しても「立派だなぁ」と思う。
中洲川端商店街の方から、櫛田のお餅を食べて南神門から参拝するもよし。この場合は、年中飾られている「飾り山」がお出迎え。
北神門には、門柱のレリーフが妙に南国風なのを確認。
楼門(正門)は威風堂々。頭上の恵方盤を見て、左右の小将にごあいさつ。
できれば、御供所町方面の寺町を散策して、大博通りの一の鳥居からまっすぐ楼門を歩いていただければ「福岡にも、こんなところがあったったいな〜」という趣を感じていただけるはず。
ボクは、他県からお客さまが来て、福岡を案内するときは必ずこのルートを通る。すると、みなさんたいてい喜ばれる。買い物と食い物だけが、福岡・博多じゃないんだよ! とボクは声を大にしていいたい。


さてさて今回は、楼門からご参拝。相対すると「稜威」という扁額と、左右の巨大な山鉾(フォークのようなヤツ)が目立つ。
稜威というのは「神聖であること。斎み清められていること」という意味。厳(いつ)という字を当てられる場合もある。
くぐって振り返ると「博多総鎮守」。スゴいねぇ。ホント。
手水舎で身を浄めて、神馬・座牛を脇目に拝殿へ。
櫛田神社では、神殿の式年遷宮を25年ごとに行う。最近では、平成12(2000)年に執り行われたそうで、今世紀の最初の御遷宮は、もうちょっと先のこと。
ご祭神は、大幡大神(櫛田大神)、天照皇大神、素盞鳴大神(祇園大神)の三神。
拝殿をのぞき込むと、中央に大幡大神、左殿に天照大神、右殿に須賀大神(素戔男尊)と並んで、三柱が同じ屋根の下に祀られているのが分かる。

以前は、三柱それぞれが境内の別々の神殿に祀られていたそうだ。
全国に櫛田神社と称するお宮はいくつかあるらしい。ただ、よその櫛田神社の祭神は、クシナダヒメ。
出雲神話で、八岐大蛇の生け贄にされそうになったところ、素戔男尊に救われたお姫様。8人娘の末娘で、姉7人はすべて生け贄になった。ということは、八岐大蛇の7つの首はご賞味できたのに、(八岐大蛇目線では)残念無念。後に、素戔男尊の妻となる絶世の美女姫さまだ。
ただ、お櫛田さんの神さまは、大幡大神(櫛田大神)。天照大神をお祀りする神さま、ということだが、詳しくは分からない。
大幡大神は別名大若子命といい、天之御中主神の19世の子孫で、北陸で怪物退治をしたという。また同神を主祭神とする神社は、(ここからはwikipediaの受け売り)佐渡市にある。新潟県は、日本でも一番神社数が多い県だが、福岡県3または4位。
何か関係があったりなんかするのだろうか。
お櫛田さんも以前は、クシナダヒメを祀っていた、という説もあって、こんなに有名で身近なお宮なのに、謎が多くてよろしい。
素戔男尊が当社に勧請したのは、天慶四(←近代以前は漢数字の方が似合う、941)年藤原純友の乱をおさめにやってきた、小野好古だという。
また、入宋貿易の拠点として「袖の湊」を造営した平清盛が、自分の荘園がある神崎の櫛田神社を勧請した、と言う説(いや、なんばゆーとーとな、それは早良区の櫛田神社たい、という反論もある)もあったりする。



ともかく、古くから、下手すれば「ハカタ」が博多という文字を当てられる前から、このお宮はおわしていた。中世は、戦乱で博多は荒れ果てて、お櫛田さんも、相当ひどい目に遭っている。豊臣秀吉が博多を復興する時に、現在の社殿が造営された。
よく分からなくても、オッショイオッショイ、ありがたい。
「何事のおわしますかは知らねども、かたじけなくて涙こぼるる」(西行)
そういう、日本的な信心のいいところを、お櫛田さんで改めて感じた。
あかんべする風神

拝殿の装飾も、思わず見入ってしまう。
有名なのは、雷神と風神。
「博多に嵐ばおこさんや?」と、ニタニタ笑う雷神に、「イヤたーい」とあかんべする風神。
こういうのって、いいですね。自由な感じがして。
風神と雷神は博多では結託しないものの、櫛田神社と龍はちょっと相性がよろしくない、という話を聞いたことがある。
ボクの名前には「龍」という文字が入っているが、大丈夫だったでしょうか?
楼門には龍のレリーフがあるのだが…、多分、大丈夫でしょう。
境内に末社摂社も多く、ざっと記すと
夫婦(めおと)恵比須神社
注連懸稲荷神社(あしどめ稲荷)
松尾神社
諏訪神社
金刀比羅宮
皇大神宮
竈門神社
淡島神社
白鳥神社
熊野神社
手置帆負神社
少彦名神社
天満宮
石堂神社
二十二社
白龍権現社
子安社
はぁはぁ、書くだけで息切れした。
八百万の神さまが大集結している。お櫛田さん参拝のときは、じっくりゆっくりと境内散策することをおすすめする。
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