一三三踏み目 千代森神社
| 千代森神社
●所在地 福岡市博多区千代1ー31ー30 |
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神社ネコがお出まし
千代森神社のご神域に入ろうとした瞬間、鳥居の影からネコが姿を現した。
警戒したまなざしをボクにヂッと向け、左から右へ横切っていく。
入ってもいいですか? と声に出したら、プイっと顔を背けて、ダッとネコまっしぐら。
「いいみたいだな」と自己解釈しつつ、鳥居をくぐった。
単純に、昼寝の邪魔をされて怒っただけかもしんないが、ネコの表情や仕草に、ボクは何か仔細があるように感じてしまう。
とにかく、ネコのいる神社は、訪れるのが楽しい。
まずネコに目がとまったが、千代森神社は構造も面白い。
一の鳥居の手前は、こんもりと盛り上がっていて、太鼓橋のようになっている。
幅狭っ。
かつては、小川が流れていたのだろう。あえて橋があったことを伝えなければならない、それほどのいわれがあったのかもしれない。
千代森神社も、基本お稲荷さんである。
前回の山神社は、鞴祭という神事からいろいろ妄想が広がった。
だが千代森神社には、現地でこれといった情報を見つけることができなかった。ということで、ボクの妄想は、ここに森があったんだな、という貧弱なものになってしまう。
拝殿・本殿のほかに、摂社末社は、北辰宮と天満宮。
北辰宮? そういえば、このお宮のすぐそば、二又瀬方面の道路とJRの高架が交差する、パピヨンプラザ前の交差点が「妙見」だったな。
北辰とは、北極星のことで天帝を意味する。仏さまでは妙見菩薩で、日本神話の神さまでは天之御中主神のこと。
ーということは、もともとこのお宮は北辰宮がおわして、そこにお稲荷さまが勧請されたのか?
福博古図に発見?
というわけで、1890年頃の町並みといわれる「福博古図」を開設した「古地図の中の福岡・博多」(海鳥社)を、帰宅して開いてみた。
当時は、千代という地名はないが、博多の「境」という感じで千代の松原が掲載されていた。古地図には、箱崎道と笹栗道(篠栗道)につながる「金出道(かないでどう)」という街道が描かれていて、一面の松林。何となく「千代森」という感じがする。
果たして、金出道のほとりに妙見社はおわした。この付近で特記されているのはほかに崇福寺(黒田家の菩提寺)だけだから、妙見社と同時に、稲荷大明神という表記もあり、江戸時代の終わりには、盛大にお祀りされていたお宮だということが分かる。
そして、この金出道。鉱脈から産出された鉄とか金とか、そんなものが運ばれていた道だ、というネーミングのようにも見える。篠栗は別名金出といったそうだから、篠栗には、鉱山があったのだろうか。
前回の山神社の由来が古地図には残っているものの、謎はまだ残ってしまった。
妙見社には、宝永年間(1704〜10)に稲荷神社が建てられたという。千代森神社は、少なくとも二百年余の歴史がある。
【千代森神社・バーチャル参拝動画】











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