【厄祓い】教えて! 神主さん vol.3 若八幡宮【厄年】


若八幡宮では、厄祓いのご祈願を随時(元旦と12月15〜30日はお休み)の受け付けている。
特に初穂料は定められていない。お気持ちを「こころざし」として、白い封筒にお納めすること。
ついつい「おいくらぐらいが相場なのでしょうか?」などと聞いてしまうが、人の気持ちはプライスレス。自分の気持ちを正直に、お納めするのが礼儀というもの。
見栄ではなく、心意気で。渋々ではなく、今出来る精一杯を。あくまでも「こころざし」なのです。
ご祈願の時には、ご祈祷(お祓い)を授かり、縁起物とお札なども一緒に授かります。
ボクも過去、何度かご祈願を受けさせていただいたが、受ける前後の気持ちのあり方の変化に驚く。特に、頭上で鈴の音が鳴った瞬間の、スカッと何かが抜ける感覚は、受けたもんにしか分からんでしょうな。
若八幡宮さんは、厄落としのご祈願を受けにくる方が多い。しかも、厄年だけに来られるのではなく、毎年毎年後祈願を受けに来られる方がとても多い、という。
「自分の体調とか環境を考え直すためにも、厄年がもっと増えた方がいいという方もおられますよ」
厄や厄年とうまく付き合えば、シヤワセに暮らしていけるものらしい。
ご祈願を受けて、病気が治ったとか家業が持ち直した、などのお礼参りも後を絶たない。
また、とある外科医師はオペ前に、看護士やスタッフを連れて必ずご祈願にくるという。
オペの成功をお願いするのはもちろん、オペに向かってスタッフの気持ちを一つにして、また患者さんの命に謙虚に向かう気持ちになれるとか。
参拝客のうち4割近くが福岡県外という若八幡宮は、さまざまな立場の人がさまざなま願いや祈りを携えて訪れるお宮さんなのだ。

高木宮司は、とてもお話好きで気さくな方でした。博多弁の語り口をぜひぜひ再現したかったのですが、ページ数に限りがあるので今回は、断念しました。
お宮でお見かけした時は、ご気軽に話しかけられてはいかがでしょうか? おもしろいお話がうかがえると思います。
さて、高木宮司のお言葉でズッシリと来た言葉をご紹介させていただく。
「神道では、中今(なかいま)が一番大事です」
中今とは、神道では、神代を含んだ遠い過去と遥かな未来へつづく永遠の時の流れの中で、中心点となる「今」のこと。今生の意味もあり、「今この瞬間」の意味もある。
また、当世を最良の世として誉めたたえる言葉でもある。
長い時間の中で、神々がご活躍された大昔も大事だし、これから願い事が叶う未来ももちろん大事だが、もっとも大切なのは「今」である。
「わずらうな。心配するな。期待するな。一瞬一瞬を大切に暮らしなさい」
お神さまは、そうおっしゃってくださっている。
厄祓い、厄落としは「中今」を健やかに暮らす、先祖代々受け継がれてきた、暮らしの智慧なのだ。










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