一四三踏み目 宝満宮
境内社と絵馬


境内社として、荒五郎大明神=牛馬の神さま(祠の土台に、でっかく「再建」と刻印)と不祥の祠がある。また地蔵堂に、千手観音さまと薬師如来さまが祀られていた。


「大東亜戦争完遂祈願」という昭和19年に奉納された絵馬が気になった。図柄は、年老いた男と女が、遠くを眺めている。足元に亀がいるから男は浦島太郎かもしれない。「完遂祈願」という文字が踊っているが、出征した家族の安全を祈りながら待っている様子がよく伝わってくる。
そのかたわらに昭和26年に「講話記念」という写真絵馬が掲げてあった。戦没者の方のお姿も写っていて、グッとくる。



時代は下って、福岡西方沖地震でこちらの鳥居も崩壊したらしく、その再建を慶ぶ写真絵馬も奉納! 何だかなぁ、ドラマを見ているような気分になった。
神社は、お神さまがおられる聖なる場所である、というのは確かにそうだが、地域の人々の暮らしの記憶が貯蔵されている場所であったはずだ。
拝殿の造りや境内の配置、奉納絵馬の図柄、石碑その他もろもろ、ご神域にはそんな記憶をイメージさせる装置や仕掛けが随所に施されているはずなのだが、ボクにはとんと分からないときている。
パソコンのポートがADBからUSBに変わったくらいの変化が、ボクら世代ぐらいから起こっているみたいで、こんな装置や仕掛けが脳みそにダイレクトに差し込めないのが、とても悔しい。
ADB→USB変換ポートが、何となくできつつあるが、まだまだ。せっかく今生は福岡県に生まれ、ずっと福岡で育ったのだから、あれやこれやを味わい尽くしてみたいのだ。
詳細な文字での記録は、とても助かるものの、いかんせん専門用語が多すぎる。由緒書きを読んでスンナリと理解できるようになったのは、本当に最近のこと。テクニカルタームをちりばめた由緒書きは大切だけれど、もっとユーザーフレンドリーな表示サインがあったらなお、神社とお神さまは愛されるのになぁ、と思う。
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