福岡県護国神社、みたま祭。
福岡県護国神社の「みたま祭」が16日まで開催されています。
広くまっすぐ伸びた参道の両脇に、提灯が所狭しと並べられ、夜間(午後6時30分くらいから午後9時)灯が灯されると、幻想的な美しさです。
同社には「英霊」が祀られていて、このお祭りは英霊とご遺族の方が心を通わせる、はかない時間でもあります。
記憶するかぎりにおいては、ボクの身の回りで大東亜戦争で戦死した人はおりませんが、今現在おのが立っているところは、英霊のみなさまの「お蔭」でもあるということで、できる限りお祭りの期間は参拝するように心がけています。
今年は提灯の点灯時間内に参拝する時間がとれなかったので、昼間に参拝させていただきました。
いつも気になっていたのが、提灯の献灯。
福岡県の護国神社には、ボクの親戚が「英霊」として祀られていないため、毎回「献灯しようか? どうしようか?」と迷って、止めていました。
それでも何かお祭りに参加したいなぁ。一つでも提灯が灯った方が、ご遺族の方も喜ぶんじゃないだろうか? と、思い切って「英霊として祀られていませんが、献灯しても大丈夫ですか?」と巫女さんに尋ねてみました。
献灯の申し込み用紙にはしっかりと「献灯する英霊名」を書く欄がありましたが「そこは空白でも構いません」ということ。
ボクの祖父であるハジメさんは、体の具合のせいで招集されませんでしたが、大陸に渡って商売をしていました。そこでマサコと出会い、父であるタツオのほか3人の子どもを向こうで生み、苦労して無事に福岡に戻ってきたそうです。
その時の話をきちんと取材しておくべきでしたが、ハジメさんはもうこの世になく、マサコさんはボクを自分の兄上と思ってしまっています。
こんな記憶を語り継ぐのがボクの役割だったんだろうと思いますが、それは叶わなさそうです。
「護国神社じゃなくて、墓参りに行けよ」ってツッコミが聞こえてきそうですが、菩提寺の納骨堂には、ハジメさんやひいおばあちゃんがいるようには思えないのです。
DNAの中には確実にハジメさんやひいおばあちゃんの情報が刻み込まれているはずです。
お墓が葬られた人の行きた証だとすれば、彼らの血肉を分けられたボクの体は生きた証。ボクは墓標のようなものです。
もちろん、タツオやカズヨ、カズヨの父母の情報も入っていますから、ボクの体には膨大なご先祖さまの情報が入っています。
いつでもハジメさんにも、まだ生きているタツオやカズヨにも触れている…。
ボクは「前世」とか「生まれ変わり」を最近認めなくなりました。
でも、輪廻転生というのは、こんな形であるのかもしれないな、と感じました。
「血肉を分けた子孫が、自分の中に流れる血の中に流れる先祖を感じること」。
護国神社のみたま祭の提灯は、英霊の霊魂ではなく、自分の中に在るご先祖の記憶を呼び起こすシグナルなのかもしれません。











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