四十七踏み目 飯盛神社
| 飯盛神社
●所在地 |
三角形の山には神宿る
自宅から自転車に乗り、小1時間ほど両足を回す。すると、三角錐の山の中腹よりちょい下だから、下っ腹のあたりに銀色に鈍く光る鳥居が見えた。飯盛神社中宮社の「アルミニウム製では」日本一の大鳥居である。
古来より、神様はとんがったところに宿ると信じられてきたそうだから、この山容はズバリそのものであるなぁ。何となくこの方角だなっと、チャリンコを走らせていたので山と鳥居を発見した時はホッとした。お導きがあったぁ。
飯盛神社といえば、流鏑馬やら元日の武射祭やら武張ったイメージが強い。が、縁結びの神様なのだという。
いつもお世話になっているとあるお方に年初「今年か来年か、嫁取りをしなければなりませんよ、あなた(タカノのこと)」といわれた。そうかそうか。いや、この方はお会いするたびにそう言うてくださるのだが、ボクは「はぁはぁ」とそれとなく聞き流しておったのだ。
ただ今回は「いいご縁を得るためには、飯盛神社に行くのがおすすめです! あすこは素晴らしいお社ですよ!」と強くすすめられたのだ。今年来年がいわゆるラブ運が絶好調というわけではなく、そろそろ、もういい加減にせい、というニュアンスが濃厚。家族親族にはもうそういうことも言われなくなっていたが…。
うーむ。それならば行くしかないではないか。ということで、運動をかねてチャリンコを走らせたのだった。
飯盛神社は2月14日から「かゆ占」を絶賛実施中である。かゆ占とは、神人が粥をたき、盛りつけて置いておき3月1日に表面に生えたカビの状態で、その年の稲作吉凶判断を行うというもの。
小学生のころ机の中でカビパンを作って、先生には大目玉、なおかつ差別と嘲笑を持って白眼視されたことがあるが、当然ながら「かゆ占」とは関係ない。
かゆ占といえば、佐賀県の千栗八幡宮でも行われるが、福岡県西方沖地震があった年の神事ではホンットに久しぶりに「地震に注意」というご神託が出た。地震の日、神主さんに電話取材したことがあった。
カビのはえ具合なんてトコロに、ホントのことって表れているのかもしれんなぁ。読み取る人のセンス次第なのかなぁ、なんて思ったことがある。
鳥居をくぐると、目の前に本宮。本宮の主祭神はイザナミミコト。大八島を産んだ国生み神話の女神である。イザナギノミコトと結婚して、国生み神生みする。火の神を産んだときにお隠れになり、黄泉国を治めるようにもなったと信じられている
男神と結ばれることによって、日本列島や天照大神などの神を「産霊(むすび)」、死してなお黄泉国で別の生命を持つ、生命や魂の連続(=むすび)をも象徴している。
むすびとはものすごく奥行きのある言霊なのである。何か新しい可能性を生み出すものが産霊ということならば、ぜひあやかりたい。
本宮は慶長のころというか江戸時代初期に再建されたものらしい。![]()
飯盛山は天孫降臨のときに天太玉命がイザナミノミコトをお祀りしたそうで、平安時代清和天皇の御代に山頂にイザナギノミコトを祀る上宮を建てたという。中世以降は、土地の武家に尊崇されていたようで、山頂には城もあった。粥を器に盛る神事があるから飯盛なのか? 飯盛の地名にあやかってかゆ占が始まったのか? それは謎。










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