四十九踏み目 天神多久頭魂神社(対馬)
天道信仰
すごいものを見せてもらった! と感激しつつ後にしたのだが、神社の読み方、主祭神、いろいろなことが不明なままだった。
この項を書くにあたって、ググって見ると、ホホーっと。天神は天神さまではなくて「アメノカミ」。つまりお天道様のことで、太陽神信仰の意味らしい。
対馬には独特の天道信仰もしくは天童信仰というものがあった、ということ。天童法師という強力な超能力者を祀っているというのだが、原型は太陽そのもの、ということになっている。
神道における太陽神といえば天照大神だが、そのプロトタイプかもしれない。
そもそも天照大神を最高神とし、お祀りする伊勢神宮を最高の聖地とするのは天武天皇が統治した7世紀以降というから、対馬が元祖、という可能性もなくはない。
対馬には神社がとても多いとは感じていたが、上島と下島一対の神社も多い。上島の天神多久頭魂神社に対して下島豆殿(つつ)龍良山には、多久頭魂神社がある。
上島は千俵蒔山をご神体に、下島は龍良山を神域としていて、どちらも天童信仰の聖地であるらしい。
対馬の山は照葉樹の原生林が数多く残っているが、いずれも神域であったため。山歩き好きな人にとってもとても魅力的な自然環境は、信心によって守られてきた。そう、広大な鎮守の杜があちこちにあるのである。
ついでに延喜式に式内社として記録された神社(当時パワースポットとして有名だったところ)は西海道(筑前、筑後、豊前、豊後、肥前、肥後、日向、大隅、薩摩、壱岐、対馬)百七座のうち、対馬は二十九座で最も多い。筑前は十九座、壱岐は二十四座で、ほかは一桁。数が多ければ勝ちということはないだろうが、対馬が何となく特別視されているのは一目瞭然だ。
調べれば調べるほど、対馬はおもしろし。古事記に現れない神様を祀った神社やあれやこれや。対馬専門にお百度踏みたくもなる。
対馬は観光開発が遅れてる、という声もあるが、いやいや、いにしえの神宿る信心の島であるのだ。










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