六十五踏み目 八大龍王社
| 八大龍王社(楠の木屋敷)
●所在地 |
大楠のイノチ力
巨大な楠木を見ていると、なんというか不思議な安心感に包まれる。どっしりとした幹、心地よい木陰をもたらしてくれる枝。グイグイ地球からエネルギーを吸い込んでいる様子が、樹勢に表れている。
南区大楠という地名は、近年になって創られたものだというが、その由来となったのがこの、大楠じゃないかとボクは思っている。角川の地名辞典には一切触れられていないので、裏付けはない。
散歩中に発見したこの楠の木、写真を見ればお分かりだと思うが、世にある大楠に比すればそれほど大きくはない。が、見た瞬間に何か引きつけられるものがあった。背骨がしゃんとするというか、そんな威勢を感じたのだ。
由来の看板には、こうある。
楠の木屋敷 樹齢壱千年(樹医 山野忠彦氏)
筑前国続風土記附録清水村の項に、此村に楠の木屋しきと云う有り。大なる楠立てり。古しへ、藤左近・藤右近とて、管公の御跡を慕ひ、筑紫に下りし者の住居の所と云う。と記録あり。
江戸時代参勤交代の帰路、名島橋からこの大楠見え、お城も近いと喜んだという。当時の樹高は約30m、幹廻りは大人8人が手を廻す大木であった。
昭和20年6月19日の大空襲に焼失したかに見えたが、蘇生す。
管公関連史跡でもあり、江戸時代の旅のシンボルでもあったわけだ。
瓦そばで有名な山口県下関は川棚町に「川棚の楠の森」という巨大な楠木があって、一度見に行ったことがある。本当に森のように、枝が広がってこんもりとして見上げるほど大きかったが、樹高は27m。それよりもさらに大きかったのか。
空襲で燃えたかと思わせて、復活するあたり、その生命力にはあやかりたいもんである。
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