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六十五踏み目 八大龍王社

3 6月 2008 One Comment

八大龍王社

ookusu03.jpg 管公伝説とかさまざまな伝説を引き受けてすっくと立っている楠木のたもとには八大龍王社という小さな祠が鎮座する。
 八大龍王とは、仏教の天竜八部衆に所属する竜族の八人の王様ということで、もともとはナーガという半人半蛇の、何というかまぁ、バケモノである。

 蛇は海の神様系の神様の化身であるという神道的な神様観と習合し、航海の神様である。中国では雨乞いの神様であり、もちろんその性格も伝えられている。

 どこかで書いたかと思うが、楠木は古代の船の素材としてとても重宝されていた。楠木そのものが海の神様に連なる樹木であり、しかもこの八大龍王様は住吉神社からご遷座してきたという。海つながりだ。

 鎌倉時代、博多湾(というか博多潟)は現在よりも内陸に広がっていたというから、この辺りはまさに海辺だったんではないか。
 樹齢一千年というから、鎌倉時代はまだまだ若木でそれほど巨木ではなかったはず。楠木は船の部材としても優れていただけでなく、大きく育つところから沿岸航海のナビゲーションとしても利用されていたと思う。
 あの形の楠木があるから、ここらあたりだなって。
 樹齢の鑑定は大きさなどで類推することが多いから、この楠木はもっと古い可能性もある。

 杉や桧も大きくなるが、江戸時代の参勤交代で郷愁を誘ったように、楠木に対してはそういう共通イメージが、刷り込まれているのだろう。


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